先生、妖怪に対抗する武器がキンチョールなのはさすがにどうかと!(笑)


  ヒルコ 妖怪ハンター
1991年、90分 カラー

監督・脚本:塚本晋也
原作: 諸星大二郎
SFX: 浅田英一
美術: 赤塚訓
マット画: 島倉二千六

出演:
沢田研二
工藤正貴
*1
室田日出夫
竹中直人





 


 塚本監督の経歴上は『鉄男』の初作(89')と2作目('92)の間に撮ったタイトルですね。
 諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズ第1弾「黒い探求者」を原作にして、物体Xやら死霊のはらわたやらエイリアンやら色んなグログロのパラメータをぶちこんだ上で何故か後味さわやかな青春映画に仕立ててあります。   

 稗田礼二郎は、原作ではこれといった人間関係のしがらみをもたない、慌てず騒がずのドライな傍観者になる学者肌の強いキャラなのを、ジュリー演じる稗田氏のほうは妻を事故で亡くした傷心を引きずっていたり、ゴキブリに怯え、死体を見て半狂乱になり、妖怪の精神攻撃にあっさり屈服したりと、かなりウェットで脆弱なおっさんに脚色。格調の高さを犠牲にしてパニックホラーの動的快楽を選んでるのは個人的には好ましいんですが、原作好きで割り切って観られない場合はどうしても拒否反応が出るでしょうねぇ。

 こうしてみると、『奇談』はかなり律儀な再現度だったんですな。スーツも黒いし(笑)


*1 : 工藤夕貴の弟。『ぼくらの七日間戦争』出演




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